ボートに飛び移ってくるワオキツネザルに大興奮!バコナ保護区のカヌーサファリ
世界中で最高にエキサイティングな子連れスポット
バコナ保護区は、バコナフォレストロッジの敷地内にある私設保護区。ところが私設だからと言ってあなどってはいけません。こどもたちが「世界中で最高の場所!」と大興奮するとびっきり楽しいスポットだ。親の目から見ても「な、な、なんちゅうことしてくれはりまんねん、つるはせんねん!」と叫んでしまうほど。
子連れ家族ならバコナ保護区へ行くためだけにマダガスカルへ行っても十分価値あり、です。
マミーとフィーデル / このカヌーでサファリに行くよ
餌付けも可
バコナ保護区は、湖の真ん中に浮かんでいる島に、たくさんのキツネザルたちが自然に近い形で放し飼いになっている。最初にカヌーで水上から森の動物たちを観察するカヌーサファリを楽しみ、次に島に上陸しガイドといっしょに自分の足で森の中を散策するウォーキングサファリを楽しむ。
ウォーキングサファリでは、森の中で野生動物と遭遇する感動を体験できる。そして時には至近距離でキツネザルと触れ合い、ガイドの許可があれば手渡しで餌をあげることもできる。
森の中に何かいるぞ / 岸に集まってきたブラウンキツネザル
ガイドのフィーデル
ロッジから車で5~6分くらい走った場所に保護区の入り口がある。駐車場に止まったら車から降りてガイドのフィーデルとあいさつを交わす。
「こんにちはー」
「こんにちは、よろしく~」
「では、こちらへどうぞ」
まずフィーデルが漕ぐカヌーに乗って湖を進み、島に住むキツネザルたちをカヌーの上から観察するカヌーサファリからスタート。後半は島に上陸し森の中を散策する。ではさっそく行ってみましょうか♪
木の上から見下ろすエリマキキツネザル
大興奮のカヌーサファリ
カヌーは水の上を音もなく進む。フェーデルも入れると5人もの人間がこのカヌーに乗っているわけで、それで漕いでいるのはフェーデル1人というのがなんだか申し訳ない気持ち。
「あなたちょっとやせなさいよー」たまりかねてママが言う。
「ええ~~。この場でですかー(汗)」
カヌーはさらに進む。頭上を覆う枝や葉が日陰を作っている。鳥やケモノの鳴き声が森のほうから響いてくる。アドベンチャー気運が最高潮に達し、もうこれだけで十分楽しいぞ~、おつりはいらん、という気分。
木製の橋が見えてきたところで、岸辺に近い森の中を何かが動き回っているがわかった。枝から枝へ飛びまわっているのは、どうやらキツネザルたちのようだ。カヌーが陸に近づくとフィーデルが岸に向かってぱっーっと餌のバナナを投げる。するとものすごい勢いでキツネザルたちが地面におりてきて餌を拾いだす。中にはけんかして追い回す猿たちもいる。ひゃぁ~~これは迫力だね!でも泳げないのか、岸からこちら側にこようとするやつはいない。
こうしてカヌーで湖面を進みながら、低い目線で動物たちを観察するカヌーサファリは、興奮ものだ。
カヌーに飛び移るワオキツネザル
森を抜けてしばらく進むと、草が茂る湿地帯に出た。水面に青い空と白い雲がへゆらゆら映っている。カヌーはその草と草の間の細い水路のようなところを進む。やがて湿地帯の先に丈の短い草が生えている島が見えてきた。よく見るとその草原をぴょんぴょん飛び跳ねているやつがいる。
「あ、ワオキツネザルだ!」
カイとリュウがいっせいに声を上げる。ベレンティーで見たワオキツネザルだ。草の間を飛び跳ねながらカヌーのほうへ近づいて来る。カヌーもぐんと岸に近づく。すると何尾かのワオキツネザルが、ぴょんぴょんわたしたちのカヌーに飛び移って来たのだ。
「きゃー」「おわゎ~~!」
みんな驚きの歓声をあげる。ママは悲鳴をあげる。
手渡しでバナナを食べる
ベレンティーではカフェテリアに近づいてきたワオたちは、スタッフにまるでゴキブリのように追い払われていたが、ここではガイドのフェーデルは追い払うようなことはしません。
カヌーの縁に飛び乗ってきてわたしたちの手から直接エサを受け取る。もうキスできるくらい目の前にいるワオキツネザル。あまりの嬉しさにアドレナリン全出、大人もこどもも大満足のカヌーサファリだった。