カウアイの夕焼けサーファー
aloha〜☆マリンスポーツ歴40年、カウアイ島にタイムシェアーのリゾートコンドを購入し毎年子連れハワイ旅行を楽しんでいます。日本人にはまだまだ馴染みの薄いカウアイ島というマイナーな島の情報を発信しています。
「夕飯作っておくからそれまでリュウと海で遊んで来たら?」
コンドミニアムの駐車場に車を止めてエンジンを切ろうとしたときママが言いました。ここ何年かハワイに通ってて食事はいつも家族で分担して作っていました。それが、まさかこんな優しい言葉を言われるとは思ってもなかったので少し驚いていると「よし、早く行こうよ」とリュウがせかします。
「じゃあ30分くらいで帰ってくるから」と言って、コンドミニアムの駐車場でママを降ろし、わたしは再びアクセルを踏みました。
夕焼けのビーチにレンタカーを止める。
夕食ができるまでの30分。
1日の中では隙間みたいな時間に、自宅(コンドミニアム)から車で海まで行って、波乗りをして遊んでくる。
そんな夢みたいな生活ができるのもカウアイならではの魅力です。
実際、コンドミニアムの駐車所からブルネッキーズビーチまで車で1分ほどしかかかりません。
ビーチ沿いに車を止めたらボードを持って海までダッシュ。そして海に入ればすぐにいい波がやってくるのです。
日本なら満足できる「いい波」がくるまでへたをしたら30分くらい待たなければいけません。それがここでは30分あれば何回でもいい波に乗れちゃいます。しかも帰りも海から上がって1分足らずでコンドミニアム。
ああ、こんなストレスフリーな生活をしていたらもう日本で生きていけなくなってしまう~~(><)
じょじょに西の海に沈んで行く夕日が、波も雲も空も空気もきらきらと黄金色に染めていきます。海にいる人は誰もが無口でただひたすら押し寄せる波に向かっています。
聞こえてくるのは遠くから近づいてきてざざっーっと盛り上がって、最後はみしみしと砂に吸い込まれていく波の音だけ。
ここでは何年も前からずーっと、わたしが会社でとんでもないミスを犯したときも、満員電車に押しつぶされそうになっている朝も、渋滞で動かない道路でイライラしているときも、ずーっとずーっとこの何気ない平凡を繰り返していたのですね。
「あ、あの子上手にに乗ってるなー」
と、ぼやーっと考えながら、えっ?よく見たらリュウでした。あれーーいつの間にあんなに上手くなったんだ、ボディボード。でもそうか、カウアイ島にきて毎日朝昼晩とすごいペースで乗ってるもんなー、それくらいは上達しても不思議じゃないか。
時計を見るともうすぐ約束の30分です。
「おーーい、そろそ帰ろう!。ママの美味しいパスタが出来上がる頃だぞ」
「じゃあもう1回だけいい?おれもお腹ペコペコだから、もう1回のったら帰る」
水しぶきを跳ね上げながら波に向かって走るリュウの肩越しに、茜色の風が追い越していきました。
暮れなずむカウアイ島のビーチ。
レンタカーをオープンにしてボードを積み込む。
1分もあれば家に帰れるので水着のまま乗車。正面には夕映えのビーチが広がる。
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