世界遺産アンドラーシ通りを聖イシュトヴァーン大聖堂から英雄広場まで歩いてみた
どもー!ヨーナポト!ハンガリーの首都ブダペストを男ひとり旅中です。
聖イシュトヴァーン大聖堂横のジェラートローザで「バラ盛りジェラート」を食べて元気復活、ひゃー。そこから世界遺産に登録されているアンドラーシ通りをてくてく歩いてセーチェニ公園の入り口にある英雄広場まで歩いてみました。今回のその様子をお伝えしますぜ、ピース。
こんなところだよ
アンドラーシ通りはブダペストの中心を貫く大通りです。広い歩道にはプラタナスの並木が続き夏は涼しげな木陰を作っています。(冬は電灯が飾られロマンチックな光のトンネルになります、ふふ)
通りの両側にはネオルネッサンス様式の建物が並び、高級ブティックや時計、宝飾、革製品店、カフェ、レストラン、ホテル、エステサロンなどが軒を連ねるハンガリーの首都・ブダペストの顔と言えるメインストリートです。
私は聖イシュトヴァーン大聖堂から英雄広場までアンドラーシ通りを歩きましたが、距離は2.6km、所要時間は約35分でした。
徒歩ルートマップ
名前の由来
アンドラーシ通りの建設は1872年にハンガリー建国1000年記念事業の一環として始まりました。市民公園と市街地をつなぐメインストリートとして、パリのシャンゼリゼ通りのような街のシンボルとなる通り作りを目指したそうです。
そしてこの計画を中心的に支援したアンドラーシ・ジュラ首相にちなんで「アンドラーシ通り」と命名されました。
その後時代の変遷とともに「スターリン通り」「人民共和国通り」と名前が変わり現在はまた元の名前に戻っています。
世界遺産に登録
並行するキラーイ街の渋滞緩和効果も狙って建設されたアンドラーシ通りには、貴族や大富豪が建てたネオルネッサンス様式の大邸宅が並んでいます。
また通りの地下には1896年、欧州大陸で最初に開業した(世界では3番目)地下鉄が現在も走っています(ブダペスト地下鉄1号線)。
これら優れた都市計画に基づいて19世紀後半に建設された街並み・建物がほぼそのまま残っていることが評価され、アンドラーシ通りとその地下を走っている地下鉄は「拡大評価」というかたちで2002年に世界遺産されました。
4つのゾーンと観光スポット・見所
約2.5kmに及ぶアンドラーシ通りは大きく4つのゾーンに分かれています。
1.エリザベート公園からオクトゴンまで
アンドラーシ通りの市街地中心部側の起点であるエリザベート公園から最初のサークル状交差点(ランダバウト)オクトゴンまでのゾーンは、ブティックや高級ブランド店、レストラン、カフェなどが立ち並ぶ都会的で華やかな繁華街エリアです。
ハンガリー国立歌劇場やブダペストオペラッタ劇場などの劇場もこのエリアにあります。私がミネルラルウォーターを安く買ったスーパーもここにあります。
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それから正確にはアンドラーシ通りからちょっとはずれますがエリザベート公園の向かいに地下鉄博物館がありますよ。
ブダペスト地下鉄博物館の地図
並木の木陰のカフェのテラス席に座って通りを行き交う人を眺めるのも旅行の楽しみです
ちなみにオクトゴンのひとつ南側の通りは「ヨーカイ通り」で「ヨーカイ広場」があります。もちろん日本語の「妖怪」とは何の関係もありませんが、うは。
2.オクトゴンからゴダーイ円形広場駅まで
大学や住宅街がある半商業利用エリア。プラタナスの並木と広い歩道があり散策するだけでも気持ちが清々しくなる場所です。
このエリアにはハンガリーのファシズムと共産主義に関する展示をしている博物館「恐怖の館」や、ハンガリーを代表する音楽家リストの晩年の住居を改装した「リスト・フェレンツ記念館」、「ブダペスト人形劇場」などがあります。
恐怖の館の地図
恐怖の館公式サイト:https://www.terrorhaza.hu/en
リスト・フェレンツ記念館の地図
リスト・フェレンツ記念館公式サイト:http://www.lisztmuseum.hu/en/
ブダペスト人形劇場の地図
ブダペスト人形劇場の地図の公式サイト:https://budapestbabszinhaz.hu/en/
3.ゴダーイ円形広場駅からバイザ通りまで
広い歩道と小さな公園に面した大邸宅が並ぶエリア。緑が多く通り自体が公園のようなエリアです。ゴダーイ円形広場には4つの銅像が建てられています。
また円形広場に面して、ハンガリーの作曲家、哲学者にして音楽教育法「ゴダーイメソッド」を考案したゴダーイゾルターン記念博物館があります。
ゴダーイゾルターン記念博物館の地図
ゴダーイゾルターン記念博物館公式サイト:https://kodaly.hu/kodaly_english
4.バイザ通りから英雄広場まで
緑が多く広い歩道の両側には大使館やギャラリーが並ぶエリアです。
モラビア生まれの実業家フェレンツホップの東洋美術コレクションを集めた「ホップ東洋美術」があります。
ホップ東洋美術の地図
ホップ東洋美術公式サイト:https://hoppmuseum.hu/hopp_ferenc_en/
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英雄広場
市街地中心から外側に向かってアンドラーシ通りをてくてく歩いて行きました。そしてつにに外側の起点である英雄広場に到着したわけさ、おつかれ!
英雄広場もハンガリー建国1000年記念事業の一環で建設された広場で、アンドラーシ通りと市民公園の間にあります。そしてこの広場も2002年にアンドラーシ通り同様拡大評価で世界遺産に登録されました、おお〜。
広場の中央に建つ高さ36mの塔は大天使ガブリエルの塔。てっぺんには右手にハンガリーの王冠、左手に二重の十字架を掲げる大天使ガブリエルの像が建っています。
大天使ガブリエル塔の足元には7体の騎馬像があります。これは10世紀に西方から移動してきたマジャール民族の部族長たちの像です。正面に建っているのは初代ハンガリー国王イシュトヴァーンのひいお爺さんにあたるアルパードです。
一方塔の後方を取り囲むように建つ半円形の装飾台にも左右7体づつ、合計14体の英雄像があります。こちらは歴代のハンガリー国王や政治家、貴族、将軍などハンガリーの英雄の方々の像です。
また装飾台の上にある4体の像は「仕事と繁栄」「戦争」「平和」「学問と栄光」を象徴したもの。
すごい、銅像だらけですね、さすが英雄広場だ、うん。
広場に向かって左手に国立西洋美術館、右手にはブダペスト現代美術館が建っています。
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英雄広場の地図
まとめ
この記事で紹介したアンドラーシ通りと1896年に開通したヨーロッパ大陸最古の地下鉄はともに世界遺産じゃ、おおー、でも地下鉄に乗ったら地上の通りは見えません、うぎゃ〜。なので行きは徒歩、帰りは地下鉄というように予定を組んだらいいでしょうね。実際私もそうしました。
聖イシュトヴァーン大聖堂から英雄広場までどこにも寄らず歩けば30分ちょっとの距離。歩道は広くて歩きやすいし並木の木陰も気持ちいいおしゃれな散歩道です。
ブダペスト観光に2日以上費やせる人はアンドラーシ通りにある美術館、博物館を巡るのもありですね。
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それでは世界のどこかでまたお会いしましょう、笑顔あふれる良いご旅行を!
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