ドラマチック過ぎて涙が出ちゃうナポリ湾サンセットクルーズ〜海路シチリアへ
チャオ!ボンジョールノ!イタリア大好きのイルカパパです。6歳と9歳の子どもを連れてシチリア島家族旅行を体験しました。
今日はナポリから乗船したシチリア島パレルモ行きの夜行フェリーの様子を紹介します。ゆっくり岸壁を離れるフェリーから見たナポリ湾の夕焼けは心に染みるほど感動的で、私たち家族にとって生涯忘れることのできない思い出になりました。
この記事があなたの子連れシチリア島旅行の参考になれば幸いです。それでは夢と冒険の旅へヒアウィーゴー!
海路シチリアへ子連れナポリ湾サンセットクルーズ
ピンチのあとにチャンスあり。フェリーは白い水の尾を引きながら、ゆっくり岸壁から離れてゆく。ナポリは、世界三大美港のひとつに数えられ、紀元前の時代から多くの人々が賞賛の辞を捧げている港町だ。
「ナポリを見て死ね」
とはまさに、人生のすべてを投げ打ってでもナポリを見る価値がある、という強烈なリコメンデーション。今わたしたちはそのナポリにいる。それも涙が出ちゃうくらいロマンチックな夕暮れ時に、クルーズしながら。
とりあえず呼吸を整え気持ちが落ち着いたら、デッキのほうへあがってみよう。
展望デッキからの絶景
屋外デッキは6階と7階にあり、そこからナポリ湾の素晴らしい眺めを楽しむことができる。
客室が続く細長い廊下を通り、屋外デッキへ出るつきあたりの扉を開ける。
その瞬間すーっと肌にふれる海風と共に、茜色に染まるナポリ湾のパノラマが目に飛び込んできた。
「どひゃぁ~すごい!」
「こんな景色、見たことないよね」
わたしたちの他にも、すでに大勢の人がデッキに集まっていて、ゆっくり遠ざかるるナポリの街と夕景を、なごり惜しむよに見つめていた。あるものは岸にむかって手を振り、またあるものは、この刹那な一瞬を永遠の記録に残そうとカメラをかまえながら。
みんなどんな想いでナポリを離れ、どんな想いでシチリアへむかうのか。
いよいよ出航だー。さよならナポリ!陸や海や空に向かって手を振る人たち。
刻々と鮮やかに色がうつろうナポリ湾の夕景。
船は、たなびく夕暮れ雲に導かれるように、徐々に大海原へ進んでゆく。はかなく消え去ろうとしている光を反射して、刻々とドラマチックに変化する空と海の表情。
東の空にはベスヴィオ火山、西の空にカプリの島影。
ああ、なんという幸せな光景だろう。まるで巨匠が撮影した映画のワンシーンのよう。海を渡る風が気持ちいい。
「明日起きたらシチリア島なの?」
遠くなった街の灯りを数えながら、カイとリュウが振り向いて尋ねた。
「そうだよ」
こどもたちと見上げるティレニア海の夜空には、きっとギリシャ時代の旅人も仰いだであろう、名もない星座が輝いていた。
ヴェスビオ火山とナポリの夜景を見ながらの贅沢なクルーズ。
バーカウンターでジェラートをオーダーする子供たち。ドラマチックな夕焼けを見て、美味しいジェラートを食べて、あとは寝るだけ。そして明日の朝目覚めたらシチリアに着いているなんて、夢のようだね。