なるほどシンガポールにあったのか!ユーラシア大陸最南端の地パラワンビーチで地理と歴史を学ぶ

2019年2月6日

パラワンビーチ

パラワンビーチ

 

アジアとヨーロッパにまたがるユラーシア大陸は、

地球上で最も大きな大陸だ。

その広大なユーラシア大陸のなんと

最南端の地がここセントーサ島にあるという。

 

そんな近くにあるのなら、

あとで何かの役に立つかもしれないし

とりあえず行ってみよー。

 

最南端の地は、

セントーサ島南西にあるパラワンビーチのちょっとだけ沖合に浮かぶ小島。

 

ビーチと島は吊り橋で結ばれており、

誰でも歩いてその最南端の地を踏むことができるようになっている。

 

パラワンビーチ自体はよく整備されたきれなビーチだ。

ビーチ沿いの遊歩道にはレストランやカフェ、ショップが並び、

シャワーやトイレ、休憩所も設置されている。

 

ビーチの一角には特設ステージが設けられていて、

楽しそうなショーをやっているぞ。

 

パラワンビーチで遊ぶ子供たち

 

ビーチのほぼ中央を縦断する遊歩道がそのまま吊り橋につながっており、

その先の小島へ続いている。

 

吊り橋の手前には

「アジア大陸最南端の地」

のサイン。

ここで記念に写真を撮っておこう。

 

それから海の上をブランブラン揺れる吊り橋を、

家族で1列になって渡る。

なんか電車ごっこみたいで楽しいね。

 

渡りきった場所がいよいよユーラシア大陸の最南端だ。

小島には展望台用のやぐらが組まれていて、

高い所からシンガポール海峡を眺めることができる。

 

ユーラシア大陸最南端の地へ続く吊り橋

 

「あ~風が気持ちいいね」

あのむこうに見えるバタム島やビンタン島はインドネシア領だ。

せっかくこんなところに来たんだからちょっと社会の勉強をしようか。

 

「今見てるこの海はモルジブの海とどんなところが違う?

「船がたくさんいる」

 

「確かにここにはたくさんの船が見えるね。じゃあそれはどんな船?」

「すごくデッカイ船」「すげ~でっかい」

 

「そう、あれはタンカーっていう船だよ」

「あ、知ってる。石油を運ぶんでしょ」

 

「そうだ。よく知ってるなー。じゃあどうしてここにはこんなにいっぱいタンカーがいるの?

「う~ん、どうしてかなー」「ここでタンカーを作っているから」

 

「ちょっと違う。それじゃあ質問をかえて、、、

こんなにたくさんのタンカーで石油をどこに運んでいるの?

「え、、、日本?」

 

「そう、中東で採れた石油を日本へ運んでいるんだよ。

日本は自動車の燃料や工場や発電所でたくさんの石油を使うから、

たくさんのタンカーがここを通るんだ」

 

「どうしてここを通るの?」

「うん、それはここがユーラシア大陸の最南端だから。ここを通るのが一番距離が短いからだよ。」

「そうかー」

 

櫓の上からシンガポール海峡を眺める子供たち

 

地理と歴史の勉強

 

シンガポール島はマレー半島と2本の橋でつながっている。

そのマレー半島とスマトラ島の間にある、

マラッカ海峡からシンガポール海峡につながる海域が、

世界で一番船の交通量が多い場所だ

 

資源もなく東京23区ほどの大きさしかないシンガポールが、

なぜ現在のように経済発展をなしえたのか?

 

それは、この海域を通る船に物資や食料の提供をしたり、

部品の交換や修理をしたり、

自分たちの地理的特性を考え、

この場所だからできることを地道におこなってきたからだ。

 

地理や歴史の勉強は、

単に国名や年号を覚える記憶学習ではない。

 

何故そうなったのか?という因果関係を考えることがとても重要だ。

国の過去や現状を知ることを通じて、

原因と結果を考える訓練を積んでいけば、

未来を予測する力

が備わってくるだろう。

 

それはこどもが将来どんな職業につこうとも、

とても有益な能力となる。