【アテネ国立考古学博物館子連れ体験記】絶対やってしまいそうな法律違反とは?
ども!カリメラ!子連れ海外旅行をこよなく愛するイルカパパです。小2、小5の子連れでちょっと変わった個人手配ギリシャ家族旅行を楽しみました。
アテネ滞在2日目はホテルで朝食を食べたあとシンタグマ駅から地下鉄に乗ってアテネ国立考古学博物館へ行きました。
ギリシャでは博物館などでうっかりやってしまいそうなあの行動を法律で禁じています、あひゃぁ〜。今回のブログ記事ではそこのところも解説しますので、法律違反で逮捕なんてことにならないようによ〜く注意して読んで下さい、ピース!それではどうぞ。
アテネ国立考古学博物館
古代ギリシャには、紀元前1000年頃から紀元前300年頃にかけて、1000を超える都市国家/ポリスが林立していた。
異なる政治体制のもと、時に競い合ったり、時に同盟を結んだりしながら、互いに繁栄を謳歌していた。
この都市国家間の競争が、すぐれた芸術や学問を発展させ、のちのヨーロッパ世界に多大な影響を与えるギリシャ文明開花の原動力となったのだ。
まさにセッサタクマ!
わたしたちのホテルがある駅はシンタグマ。
セッサタクマ、シンタグマ、セッサタクマ、シンタグマ、、、、
うははは、アテネ国立考古学博物館には、そんな古代ギリシャ文明の栄華に触れることのできる数々の出土品が展示されているぞ、よっしゃー。
アテネ国立考古学博物館の入館情報
アテネ国立考古学博物館 | |
入館料 |
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営業時間 |
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休館日 | 12/25、12/26、1/1、3/25、イースターの日曜日、5/1 |
付属施設 | ミュージアムカフェ、ショップ |
アテネ考古学博物館の公式サイト:https://www.namuseum.gr/en/
アテネ国立考古学博物館の地図
地下鉄の最寄り駅は2号線レッドラインのオモニア駅です。
正義のヒーロー
「わぁーーポセイドンだ!」
「おお、ゼウス!」
こどもたちが次々に大きな像を見上げて興奮する。
アテネ国立考古学博物館には、ギリシャ各地の遺跡から出土した彫刻がたくさん展示されている。そのほとんどがギリシャ神話の登場人物たち、すなわち「ヒーロー」だ、わおぁ〜。
この博物館が子連れ(特に男の子)におすすめのスポットなのはそーゆーわけです、うん。
馬にまたがったり、闘いのポーズや勝利のポーズをとる神々たちは、どれもこれも凛々しくてかっこいい。
こどもたちにはまるでウルトラマンショーで正義のヒーローたちに出会ったような感激かもしれない。
もちろんアテネ国立考古学博物館は、大人も十分満足できる。
コレクションのほとんどが、紀元前に作られたものという点において、世界でもっとも貴重な考古学博物館のひとつだ。
また美しい彫刻が所狭しと並ぶ館内を歩けば、博物館と言うより美術館のような華やかな雰囲気が漂っているのに気づくだろう。
ピグマリオンの恋
展示されているほとんどの彫刻は、素っ裸でポーズを取っているのだが、その筋肉のつき方や、柔らかな身体のライン、皮膚の触感など、とても2000年以上前に作られたものとは信じ固い。
今にも動き出しそうな彫刻を観ていると、旅行前にこどもたちと調べたピグマリオンの話しが思い出される。
ピグマリオンは、ギリシャ神話に登場するキプロスの王様。
自分が彫った象牙の女像に
恋をしてしまう。
毎日、本当の恋人のように話しかけ、食事をし、一緒に生活しているうちに、彫刻の像が生命を持ち、人間の女性になるのだ。
そして最後は王様と結婚するというお話し。
まあ、いい話しはいい話しなんでしょうーーー。
ちなみに、恋をすることは
老化防止の特効薬
らしいですよ。
ピグマリオン効果
ピグマリオンの名前は、もともとの神話より、教育心理学で参照される「ピグマリオン効果」のほうが有名だ。
1960年代、ハーバード大学の心理学者ロバートローゼンタールは、サンフランシスコの小学校で、教師の期待が生徒の成績にどのような結果をもたらすか、という実験をおこなった。
その実験の内容は次のようなもの。
まず子供たちにテストを実施する。担任教師には、今後数ヶ月の間に成績が伸びる生徒を割り出すための、特別な知能検査であると説明する。
テストの結果を踏まえて、選ばれたこどもの名簿を学級担任に見せる。そして「この名簿に記載されているこどもが,今後数ヶ月の間に成績が伸びるこどもたちだ」と伝える。
実際は、テストには何の意味もなく,無作為に選ばれた生徒の名を挙げだけだった。
ところが数ヶ月後、教師が伸びると信じ(込まされ)ていた生徒の成績が、そうでない子の成績に比べて飛躍的に伸びたのだ。
この実験結果は、教師が生徒に対して信じていることが現実になる、又は、生徒は先生に期待された通りの結果をもたらす傾向がある、ということを意味する。
つまり教師でも親でも
「この子は伸びる」
と思って接すれば、そうでない子供にくらべて大きく伸びるということだ。
これは親や学校の先生だけでなく、ピアノやバレエの先生、サッカーや野球や水泳のコーチ、盆栽の師匠(いないだろーー!)など、こどもを教える立場にあるあらゆる「先生」が活用できる効果でもある。
さらにこのピグマリオン効果は、大人と大人の関係にも応用できる。そのことを実体験として知っていらっしゃる方も多いのではないだろうか。
あの人は親切な人だ、この人は誠実な人だと、という気持ちで人と接していれば、たとえ本当は極悪人でもそう信じて接してくれる人には、その期待に答えようとするものだと。
だからまわりの人が
みんな善人
だと思って暮らしている人は、親切で思いやりのある人に囲まれている。
何を言っているんだ、自分のまわりには、信用できない人や意地が悪い人ばかりが集まっているぞ、世の中信用できないやつらばかりだ!と思っているあなた。
いつも「こいつは信用ならん」「こいつは意地の悪いやつだ」と思って人と接していませんか?
こどもと美術館/博物館に出かけよう♪
さて、このサイト内でたびたび述べているが、
幼少期の知的体験
は、こどもの好奇心のキャパシティーを大きく育むことがわかっています。大きな器に、多くの水が入るように、大きな好奇心の器は、多くの知識をどん欲に吸収し、こどもが成長する過程での学習意欲の向上につながる。
こども時代の知的体験には、読書をする、絵を書く、楽器の演奏をする、植物や昆虫を育てる、自然の中を歩く、そして美術館や博物館などに行く、といったことがあげられる。
中学、高校で学業成績がぐんと伸びる子は、幼少期に知的体験を多く積んで、
好奇心の器
が大きくなった子たちだ。
逆に、小学校時代は成績優秀でも中学校で伸び悩む子は、知識ばかり詰め込んで、心の器を大きくする実体験をほとんど積んでこなかった子供。
まあ、そんな小難しい話しは抜きにして、大人でも好奇心や未知の世界のロマンをかき立てられる博物館や、巨匠のエネルギーをシャワーのように浴びることのできる美術館を、こどもといっしょに訪れよう!
我が家では土日はこどもたちのサッカーの試合や練習で、なかなか遊びに出かけることができないが、雨や嵐で試合が中止になれば、すぐあっちこっちの美術館や博物館に出かけている。もちろん子連れ海外旅行でも、旅行先に美術館や博物館があれば積極的に訪れています。
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館内ではビデオ、写真撮影は可能、ただしフラッシュ禁止。
ギリシャの博物館や美術館では写真を撮る時、
彫刻と同じポーズ
をとってはいけないという法律があるので注意しよう。
考古学博物館の彫刻がどれもかっこいいポーズを取っているので
子供達の写真を撮る時つい同じポーズをしちゃいそうになるけど
これは法律違反になっちゃうよ、あひゃぁ〜。注意してください。
それから大きなバッグ類の持ち込みは出来ません。
わたしたちが訪れた8月15日は聖母被昇天祭のため無料だった、ラッキー。
チケット売り場は正面玄関を入って左前方にありますぞ、うほ。
アテネ国立考古学博物館子連れ体験記のまとめ
博物館に展示されている遺跡から出土した彫刻の多くは、とってもかっこいいポーズをとっています。彫刻の前で記念写真を撮る時こどもたちは彫刻と同じポーズを取りたがるかも知れませんが、ギリシャでこれをやったら法律違反になるので気をつけて下さい。
子連れで博物館へ行くことは旅育の目的でもあり大いにおすすめです。
このブログ記事があなたの子連れギリシャ・アテネ旅行の参考になったなら嬉しいです。それではまたお会いしましょう。