【65歳からのエベレスト街道】パクディンからナムチェバザールへ!試練の急登と感動の絶景

こんにちは!65歳の登山初心者ながら、夢のエベレストベースキャンプ(EBC)登頂を果たしたイルカです。
前回の「パクディン宿泊記」はお楽しみいただけたでしょうか? 今回は、いよいよ本格的に高度を上げていく「パクディン(標高2,610m)からナムチェバザール(標高3,440m)への道のり」を振り返ります。
この区間は、エベレスト街道の中でも最初の大きな難所と言われる「ナムチェの急登」が待ち構えています。
60代・初心者の私が、どのようにしてこの過酷な道のりを乗り越えたのか?これからエベレスト街道に挑戦する同世代の方や、初心者の方の参考になるよう、リアルな体験談と攻略のコツをお届けします!
それでは夢と冒険の旅へヒヤウィーゴー!
1. 今日のルート概要:標高差約800mの長丁場

まずは、パクディンからナムチェバザールまでの基本的なルート情報をまとめました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 出発地 | パクディン(標高2,610m) |
| 到着地 | ナムチェバザール(標高3,440m) |
| 標高差 | 約830m(アップダウンを含むため実質はもっと登ります) |
| 歩行時間 | 約6〜8時間(休憩含む) |
| 難易度 | 中〜高(後半の急登が最大の山場) |

エベレスト街道の拠点となるナムチェバザールを目指すこの日は、富士山の八合目付近まで一気に登るようなものです。
高山病のリスクも高まるため、「とにかくゆっくり歩くこと」が最大のテーマになります。
2. 道中のハイライトと体験談
① 最初の休憩 hotel waterfall
パクディンのロッジを出発し、1時間ほど歩いたところで最初のお茶休憩がありました。

hotel waterfallのテラスでティータイムです。眺めもいいし、体が程よく疲れているので、最高のティータイムでした。

ティータイムでは、コーヒー、紅茶、マサラティー、ジンジャーティー、レモンティーなどが一般的です。

何を頼んでも大体1杯50円ほどですが、標高が高くなると100円、200円、300円、と料金も高くなります。
トレキング中は現金がとても貴重なので、
標高が上がれば料金も上がる
ことを念頭に置いて、上手にお金を使いましょう。
② サガルマータ国立公園の入り口「モンジョ」へ

hotel waterfallでのティータイムが終わったら、ドゥドゥ・コシ川(Dudh Kosi)の澄んだ水音を聞きながら歩きます。松の林を抜け、いくつかの小さな村を越えていくこの区間は、まだ標高も低く、ハイキング気分で楽しく歩けました。

途中、「モンジョ(Monjo)」という村でサガルマータ国立公園の入園ゲートを通過します。ここでガイドさんが許可証(パーミット)の手続きをしてくれます。いよいよ神聖なヒマラヤの奥地へ足を踏み入れるのだと、胸が高鳴りました。
③ ランチ
サガルマータ国立公園の入園ゲートをくぐりさらに1時間ほど歩いたところでお昼になりました。

トレッキング中に立ち寄るティーハウスでは、どこも同じようなメニューでした。
- ダルバート(カレーセット)
- 焼き飯
- 焼きそば
- モモ
- パスタ
- ピザ
- スープヌードル(ラーメンのようなもの)
- スープ
- オムレツ
カレーはチキン、野菜、チーズ、豆の4種類から選びます。ビリヤニは残念ながら道中のどこのティーハウスにもありませんでした。

疲れが吹き飛ぶジンジャーホットレモンティー。

ご飯や付け合わせ(お店によってはカレーまで!)おかわり自由のダルバート。
④ スリル満点!ヒラリー吊り橋(二重吊り橋)

ナムチェへの本格的な登りが始まる前に現れるのが、エベレスト街道の名物とも言える「ヒラリー吊り橋(Hillary Suspension Bridge)」です。

川の遥か上空に架かる長い吊り橋で、しかも古い橋の上に新しい橋が架かっている「二重構造」になっています。
*下の橋ではバンジージャンプができます!

風で少し揺れるうえに、ゾッキョ(ヤクと牛の交雑種)やロバの荷役隊とすれ違う時はスリル満点!
高所恐怖症の方には少し怖いかもしれませんが、絶好の写真スポットでもあります。
💡 シニア初心者のポイント 上り坂で動物の群れとすれ違う時は、必ず「山側」に避けて立ち止まること!谷側にいると、動物の荷物にぶつかって転落する危険があります。
⑤ 最大の試練「ナムチェの急登」

吊り橋を渡り終えると、いよいよナムチェバザールまで続く約600mの急登が始まります。これが本当にキツかった!
つづら折りの急な坂道が延々と続き、標高3,000mを超えてくるため、一歩踏み出すごとに息が上がります。若いトレッカーたちが私を追い抜いていきますが、焦りは禁物です。

ガイドさんが何度も「ビスターリ、ビスターリ(ネパール語で『ゆっくり、ゆっくり』)」と声をかけてくれました。

65歳の私にとって、この「ビスターリ」が魔法の言葉でした。亀のような歩みでも、足を止めなければ確実に前へ進めます。
木立の隙間から見えた!初のエベレスト

急登の中腹あたりに、ちょっとした開けた展望スペース(トイレ休憩所のような場所)があります。天気が良ければ、ここで初めて遠くにエベレストの山頂を望むことができるんです!

私が登った時も、木々の隙間から神々しいエベレストの姿が顔を出し、疲れが吹き飛ぶような感動を味わいました。
「あそこまで行くんだ」という強いモチベーションになります。
3. 標高3,440mの天空の都「ナムチェバザール」に到着!

急登を登り切り、ようやくナムチェバザールの入り口にあるチョルテン(仏塔)が見えた時の安堵感は忘れられません。

すり鉢状の斜面にカラフルな屋根のロッジやカフェ、登山用品店がびっしりと並ぶナムチェバザールは、まさに「天空の都」。

ここまで自らの足で登ってきた達成感で、胸がいっぱいになりました。
4. 60代・初心者がナムチェまで歩き切るための3つの心得

エベレストベースキャンプまで登り切った私が、この区間を無事に乗り越えるために重要だと感じたポイントをお伝えします。
- とにかく「ビスターリ(ゆっくり)」を徹底する 息が上がるほどのペースで歩かないこと。人と話ができる程度のペースを保つのが高山病予防の基本です。シニアは特に、自分のリズムを守ることが大切です。
- こまめな水分補給(1日3〜4リットル目標) 高地では呼吸からどんどん水分が失われます。喉が渇く前に、意識して水を飲みましょう。私はハイドレーションシステム(歩きながらチューブで水が飲める水筒)を使って、一口ずつこまめに飲んでいました。
- 深呼吸を意識する(特に吐くこと!) 空気が薄くなるため、意識的に大きく息を吐き出し、新鮮な酸素を肺の奥まで取り込む「腹式呼吸」を心がけました。登りがキツい時ほど、息を「フゥーッ」と強く吐くのが効果的です。
まとめ:焦らず自分のペースで絶景を楽しもう

パクディンからナムチェバザールへの道は、エベレスト街道における最初の「ふるい落とし」とも言える厳しい登りがあります。しかし、65歳で登山の経験がなかった私でも、「ゆっくり歩く」「水分を摂る」「深呼吸する」という基本を忠実に守ることで、無事に辿り着くことができました。
次回は、高山病予防のためにナムチェバザールで行う「高度順応日(リザーブデイ)」の過ごし方についてご紹介します。天空の都での素敵なカフェ巡りや、エベレスト・ビュー・ホテルへのハイキングなど、お楽しみが盛りだくさんです!
ぜひ次回もブログに遊びに来てくださいね!
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